このページの作成監修は北九州整体院の院長 田村政美です。院長のプロフィール
最終更新日:2020年02月21日

本当につらい産後の恥骨痛

産後は、からだのあちこちに痛みや不調が出やすいものです。
そんな、出産後のお母さんのからだの異変には、恥骨痛もあります。

出産後、約2週間経った頃に、太腿や足のつけ根の辺りにそれまで感じたことがないような痛みを感じる人が多くいます。

これが恥骨痛と呼ばれるものです。

ひどい痛みになると歩けないこともありますが、なかなか病院に行きにくい部分でもあるので、対策が遅れてしまうことが多々あります。

そんな出産後のお母さんにとって困った症状の一つである、恥骨痛の原因や対策についてお伝えします。

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こんな症状でお悩みなのでは...

・恥骨や恥骨周辺に痛みを感じて、歩くと痛みがでる

・寝た状態で足を持ち上げると恥骨周辺が痛い

・布団から起き上がるとズキッとした激痛を伴う

・安静にしていてもズキズキとした痛みを感じる

・太ももを閉じるように力を入れると恥骨周辺が痛い

恥骨とはどこ? 恥骨痛とはどこが痛んでいるの?

まずは、恥骨痛が起きる恥骨というのはどこにあるのか、その場所をお伝えします。

恥骨というのは、ちょうど股のところにある骨になります。

おへそに手を置き、まっすぐに下ろしていくと、コツンと当たる骨があります。
それが恥骨です。

正確に言うと、おへその真下にあるものは、左右の恥骨をつなぐ恥骨結合と呼ばれる軟骨で、骨盤を構成する骨のひとつで骨盤の動きによって恥骨にも大きな力が加えられます。

骨盤は寛骨、仙骨、尾骨という複数の骨から構成されていて、そのうちからだの最も前側にある骨が恥骨です。
左右にひとつずつ、対を成すように存在し、左右の恥骨はからだの前側で軟骨 によりくっついています(恥骨結合)。

恥骨は、幼児のうちは坐骨、腸骨と分かれ軟骨でつながっていますが、成長とともに3つの骨が融合し、寛骨というひとつの骨になります。

寛骨とは骨盤の左右に広がる大きな骨のことで、それがからだの後ろ側で仙骨によってつながり、仙骨の下に尾骨がくっついている。
骨盤はこのような構造をしています。

骨盤正面bone_pelvis

産後の恥骨痛の原因は?

恥骨痛というのは、恥骨そのものが骨折したりして痛みが起こるわけではなく、出産の際に恥骨結合の軟骨が損傷することによって起こるのですが、出産時に恥骨結合が損傷して恥骨痛が起きてしまうのには一体どのような原因があるのでしょうか。

産後の恥骨痛の原因① 出産時に損傷した

恥骨結合が損傷して、産後に恥骨痛が起きてしまう原因には、出産のときに損傷したということが考えられます。

出産時、赤ちゃんのからだが子宮から産道を通って外へ出てくるために、骨盤が大きく開きます。
その際には、恥骨結合の部分は伸びたりねじれたりして、大きな負荷がかかり、そのために損傷してしまうことがあります。

特に、妊娠前から恥骨痛があった人や、姿勢が悪い人、足を組むのがくせになっている人など、妊娠する前から骨盤の歪みがあった人には、恥骨結合の損傷による恥骨痛が起きやすくなります。

産後の恥骨痛の原因② リラキシンの影響

産後に恥骨痛が起きてしまう原因には、リラキシンというホルモンが関係していることもあります。

リラキシンというホルモンは、女性ホルモンの一種で、関節や靭帯を緩める作用を持っています。

妊娠中にこのリラキシンが大量に分泌されることにより、骨盤周りの関節や靭帯が緩むことで、骨盤が開きやすくなり、赤ちゃんが産道を通りやすくなります。

リラキシンの作用により緩んでしまった骨盤周りの関節や靭帯は、妊娠前の状態に戻るのには約1年ほどかかると言われています。

出産直後というのは、骨盤の関節や靭帯は緩んだ状態になっています。

骨盤はうまく関節や靭帯に支えてもらうことができずにガタガタになってしまっているので、骨盤に歪みが生じやすくなり、産後に恥骨痛を引き起こす原因にもなってしまうのです。

産後の恥骨痛の原因③ 骨盤のゆがみ

出産後の骨盤は大きく歪んでしまうものです。

それは、赤ちゃんの頭が、子宮から産道を通って生まれてくるためには、どうしても仕方がないことですが、赤ちゃんの頭が産道を通っていない帝王切開の人でも、リラキシンは出産前に大量に分泌されているために、出産後には骨盤がユルユルに緩んでしまっています。

関節や靭帯が緩んだ状態になってしまうと、骨盤のそれぞれの骨が、本来あるべき位置からずれてしまい、骨盤に歪みが生じてしまいます。

そうすると、恥骨結合は、本来とは違う左右からの圧力を受けるようになってしまい、痛みを生じやすくなってしまいます。

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産後の恥骨痛の対策にはどんなものがある?!

恥骨痛とは、いつまでも延々と続くような痛みではなくて、出産後1ヶ月か2ヶ月くらいでおさまることがほとんどです。

しかし、恥骨痛になってしまったときには、ただ我慢をするだけではなくて、自分でもできる対策をしたいものですよね。

いつまでも続くように感じられる、時には歩けないほどの痛みが出ることもある恥骨痛がひどい時には、どのような対策をしたらいいのでしょうか。

産後の恥骨痛の対策① 産褥期は安静に!

歩けないほどのひどい痛みに襲われる恥骨痛の対策で、一番大切なことは、出産後6週間から8週間までの産褥期を、自宅でしっかりと安静をすることです。

出産は、お母さんのからだに大きなダメージを与える大仕事です。

自然分娩であっても帝王切開であっても、お母さんのからだは大出血を起こし、大きく傷つきます。

この出産によるダメージの一つが恥骨痛になります。

産褥期をきちんと安静にして過ごすことが、からだの中のあちらこちらに負った傷や、失われた体力を回復させるのに大切になります。

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産後の恥骨痛の対策② 冷やさない

産後のからだというのは、どうしても冷えやすい体質になってしまいがちです。

しかし、冷えると全身の血流が悪くなり、痛みを余計に感じやすくなってしまいます。

また、血流が悪くなると、恥骨結合の損傷の回復も悪くなってしまいます。

産後1ヶ月はお風呂に入ってしっかりとからだを温めることができませんが、温かいものを食べるようにしたり、足湯をしたり腹巻やホッカイロなどを活用して、からだを温めるようにしましょう。

産後の恥骨痛の対策③ からだに無理をしない

産後の恥骨痛がひどい時の対策には、からだに無理をかけないということも大切になります。

出産後の女性のからだというのは、あちらこちらが大きく傷ついて、体力も失われてヘトヘトになっているものです。

恥骨痛というのは、そんなからだのあちらこちらにできた傷の一つになります。

産後6週間から8週間の産褥期というのは、からだを回復させるためにとても大切な時期で、無理をしてしまうと、からだの回復が遅れてしまい、恥骨結合の損傷の回復も遅れてしまいます。

休むべき時にしっかりと休むことが、恥骨痛への対策にもなるのです。

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産後の恥骨痛の対策④ 整体を受ける

恥骨痛の原因となる、産後の骨盤のゆがみを矯正するのには、整体などを受けることも効果的です。

ストレッチで自分の力と自然治癒力で骨盤のゆがみを矯正することもとても大切ですが、専門家による施術で、外側から力を加えてもらうことで、骨盤や背骨の歪みを正しい位置に戻してもらうことで、ストレッチの効果も何倍にも大きくなるものです。

いろいろ試してみても、産後の恥骨痛が良くならないと感じている場合には、産後の骨盤整体を受けてみてはいかがでしょうか?

なぜ当院の施術で恥骨痛が改善するのか?

すぐに戻らないようにするために3つのポイントを押さえた調整

内臓の調整

健康診断で引っかからなければ内臓に問題がないと思っていませんか?

実は、病気になるまでに未病の状態が10年ぐらいあるのです。

内臓は疲れていると周辺が硬くなったり、下垂(下に落ちる)して体が歪んだり筋肉がパンパンに張ってきます。

内臓を調整して元の位置に戻し体のゆがみを取り除きます。

仙腸関節の調整

仙腸関節は骨盤の後ろにある関節でとても重要な働きをしています。
この前側にあるのが恥骨の結合部分です。

仙腸関節がちゃんと動いていないと恥骨部分にとても影響があります。

仙腸関節が座る・立つ・歩くなどの動作でちゃんと動いているか確認して動かない動作での関節を解放して動くよう調整します。

関節が解放されるとどんな動きもスムーズに行えるようになります。

北九州整体の循環骨盤矯正中の写真

恥骨周辺の調整

内臓と仙腸関節の調整をして最後に恥骨結合や恥骨周辺の調整を行います。
最後に行うのはそれだけ他の部分の影響が大きいのです。

上記にある二つの調整を行うだけで恥骨の痛みがなくなる方もいます。

恥骨結合部が左右ピタリと合うように調整します。
また、周辺の筋肉に以上に緊張(硬くなる)しているものがないか確認して調整をして行きます。

簡単なエクササイズの紹介

以下のエクササイズを1セットとして10セットほど行います。
妊娠後の恥骨痛予防にトレーニングとしてもどうぞ。

  1. 仰向けに寝た状態になり足を肩幅に開き膝を立てます。

  2. 息を吹きながらゆっくりお尻(肛門)を閉めながら上げます。※内ももに力が入るように

  3. 背骨・膝が一直線になるまで腰をあげていきます。

  4. 腰を上げ終わったら、3秒間停止して、次に息を吸いながらゆっくり降ろします。

骨盤底筋エクササイズ
(出典:姿勢の教科書、ナツメ社)